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  3. 仕込みの手順について

そんなに大きなPA現場ではなくて、一人で機材持って行っていってそんなにガッツリとは鳴らさなくて良いような、良くありがちな現場でのお話です。

回線プランに従って車両に積み込むトコロから現場は始まっているのである(笑)

2トン車以上のトラックであれば大きなハコものから運転席に近い奥の方から詰めていくのがセオリーなんですが、軽貨物車(弊社ではエブリー)程度でOKな現場では降ろす配置を考えて積み込むと搬入・仕込み時間の短縮につながります。

ちゃっちゃと降ろしてちゃっちゃと仕込んでしまいましょう。

降ろす順番を考えて積み込む

私の場合、一歩たりとも無駄な歩数を歩きたくないので配置を大きく3つに分けて降ろすことを考えています。パワーアンプを置く側にミキサー席を設定する。と言う事は例えば、電源が上手側に引き回すのが都合よいのであればミキサー席も上手側とする。

勿論、お客様の導線やメンバーの出ハケも考慮して設定します。マルチカーブルも客席を通すことになるのでなるべく踏まれにくい方も考慮します。
(今回は上手を電源とします。)

  1. 上手側
    パワーアンプ・スピーカーケーブル箱・マイクケーブル箱・小物箱・片側FOHスピーカ
    片側サイドモニター
    ミキサー席の分もこちらに下ろします。卓・デッキ類・ワイヤレスレシーバー類・デジタルマルチケーブル等
  2. 舞台中央 マイク・DI・マイクスタンド・マイクケーブル・ころがしモニター
  3. 下手側 片側FOHスピーカー・片側サイドモニター

なるべく移動しないでその場で出来ることを済ませる。

インプット・アウトプットにかかわらず歩数を使わないように、今の作業が終わったら次に何をするのかイメージしながら作業しましょうね。

ミキサーを卓席に運んで戻ってくる時はどうしても手ブラになってしまうのです。
ですが、次はデッキ類とマルチをもってくれば帰り道はマルチを引きながら帰ってこれます。

おっと!
その前にデッキもミキサーも立ち上げて回線チェック用の音源も廻しておきましょう。

搬入開始から一時間で荒仕込みUPを目標にしてイメトレしましょう。早くUPできればその分余裕をもってシステムチューニングへと進めます。

私の最短記録は47分でした。

PAにはハウリングがつきものですよね?

ハウリングを解消するためにはループが起っているチャンネルの音量を下げればよいのですが、単純に音量を下げるとその音自体が聴こえなくなってしまいます。

そこでループしている周波数帯域の音量だけを下げるというプロフェッショナルのテクニックが必要になってきます。実際にわざとハウリングを発生させてトレーニングしてください。

今現場で起こっているハウリングを一秒でも早く抑える為にはミキサーに内蔵されているリアルタイムアナライザーを目視確認しながらその周波数帯域を細く抑えればよいのです。

貴方が使っているMIXERにリアルタイムアナライザーが内蔵されていなくても無問題(モーマンタイ)です。

貴方のスマホにこのようなアプリをインストールしておいて起動だせれば良いだけです。ハウリングは目で見えるのです。私は『FrequnSee』というアプリを使っています。iPhoneもアンドロイドにも対応しています。

とは言えPAの仕事をしているのであればアマチュアであっても『常に備えよ!』精神でおねがいいたします。

marc-sp.com

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